だいぶ前のことになりますが、数々の丸森の巨石を訪ねる中にある法則性に気が付いたことがありました。それは狼に関連する場所にはなぜか巨石が多いということです。
狼といえば山津見神社(眷属が狼)。「丸森の巨石伝説」では町内に分祀された山津見神社を何ヶ所か紹介しました。ホームページ内を探すのは大変だと思いますので、以下にまとめてみました。
虎捕山山津見神社
なぜ丸森町内に狼の石碑や木像、山津見神社があるのかといいますと福島県飯館村にある虎捕山山津見神社が関係するとのことです。本家にあたる山津見神社の山頂には大きな石がありとても見晴らしが素晴らしいところです。神社の建物は残念ながら焼失してしまいましたが2015年に再建されたとニュースで知りました。
2013年4月2日発行の福島民友
焼失前の山津見神社(※2008年に撮影)
狼の石像(左)
狼の石像(右)
福島県飯館村の虎捕山山津見神社へ参拝に行った時のホームページはこちら
虎捕山山津見神社と関連のある巨石、旗立て石
黒佐野の山津見神社
黒佐野に山津見神社があるのをご存じでしょうか。境内には巨石は無いものの付近には黒佐野の大石があります。
黒佐野鳥野子にある山津見神社
いわれ
黒佐野の大石2
黒佐野の大石1
川田島の山津見神社
川田島の山津見神社はこんもりとした山の頂上にある神社です。桜の名所として知られています。何年か前、桜の咲いた時期に撮影したデータがなかなか見つからないので、直接行って撮影してきました。
赤い鳥居
川田島の山津見神社
子安観音様
川田島の山津見神社にはいわれのある巨石はありませんが、付近には大きな石が点在している場所です。
町内の山津見神社
丸森町筆甫東山の山津見神社
丸森町筆甫郡見の山津見神社
丸森町筆甫夫婦岩
青葉・熊野神社
木でできた狼像は青葉の熊野神社境内にある山神神社に祀られています。
平成28年、青葉熊野神社境内に移された山神神社
木でできた狼像
以前の山神神社(※別の場所にありました)
熊野神社の巨石
佐野・山神社
青葉・熊野神社に近い佐野・山神社にも木でできた狼像が祀られています。山神社の向いの川には弁慶石と呼ばれる巨石があります。
佐野の山神社
木でできた狼像
佐野弁慶石
筆甫の狼の伝説
平松から霊山に通じる笹ノ峠には、山の神のお使いで、旅人の通行安全を守る狼がいたといわれています。(※ふるさとの伝説より)
笹ノ峠の巨石
県道45号線の山神
筆甫にお住いのMさんのお話
中国で戦争中、筆甫出身の兵隊さんが部隊からはぐれてしまったが白い狼に案内してもらって助かったという。
鹿狼山
福島県新地町と丸森町大内の境にある鹿狼山、標高は430メートルのとても見晴らしの良い山です。鹿狼山には手長足長という神様が住んでおり、老鹿を愛し白狼を飼いならしていたとのことです。
鹿狼山
鹿狼山の硯石
狼の目撃情報
滅んだはずの狼ですが、小学生の頃、目撃者の話を児童書で読んで「もし山で遭遇したらどうしようか」と本気で心配していました。今となっては懐かしい思い出です。とうの昔に捨てたと思っていた本がまだありましたので、当時の狼の目撃情報が掲載されているページを撮影してみました。
山津見神社や狼の伝説は飯館の佐須に近い筆甫や大内に多いようです。丸森の山は巨石が多いので私が山津見神社と強引に結び付けている感もあるかもしれませんが、興味深いと思いましたのでまとめてみた次第です。