陸の貝
- 2017.08.31 Thursday
- 20:30
雨が上がった後、境内を歩いていましたら、ホラ貝を小さくした生き物が地を這っている姿を見つけました。この生物は何だろうかと図鑑で調べてみますと、キセルガイという名前の陸貝だそうです。陸と海は全然環境が違うのにも関わらず、殻が螺旋に進化したのは何らかの法則があってのことなのでしょう。生き物は不思議ですね。
殻の螺旋が見事
キセルガイの名の通り、煙管(きせる)に似ています。
- ホラガイ日記
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雨が上がった後、境内を歩いていましたら、ホラ貝を小さくした生き物が地を這っている姿を見つけました。この生物は何だろうかと図鑑で調べてみますと、キセルガイという名前の陸貝だそうです。陸と海は全然環境が違うのにも関わらず、殻が螺旋に進化したのは何らかの法則があってのことなのでしょう。生き物は不思議ですね。
殻の螺旋が見事
キセルガイの名の通り、煙管(きせる)に似ています。
ずっと雨の日が続いたため、ホラ貝の吹き口の臭いがきつくなってしまいました。汗臭いような酸っぱいような臭いでしたので、台所で洗剤を使って洗浄しました。久しぶりの日の光のもと、洗浄したホラ貝には日光浴をしてもらいました。
日光浴をするホラ貝
位置を変えて乾燥
日光浴を終えたホラ貝を吹いてみると素晴らしい音が出ました。おそらく貝の内部が十分に乾燥したためと思われます。
瑞雲寺にある「花まつり」のポスターを眺めていましたら、お釈迦様の手が何となくホラ貝に見えてきたので撮影してみました。
瑞雲寺にある「花まつり」のポスター
お釈迦様の手とホラ貝
ホラ貝と仏教とは関係ないようでいてとても関係があります。ホラ貝は小さな口から息を入れると「ブォーッ」と音が広がっていく様子から、お釈迦様の教えが広がっていくことを意味しており、お釈迦様の声、あるいは説法の声とも呼ばれています。
ブッダガヤで手に入れた仏足石の拓本。足の指の指紋がホラ貝になっています。
火山灰で埋もれた遺跡といえばポンペイ。私がポンペイを知ったのは、小学館発行の「なぜなに学習図鑑」がきっかけでした。
この「なぜなに学習図鑑」シリーズは文章よりも迫力のある絵で子供たちに理解してもらうような形式の図鑑です。「なぜなに学習図鑑」の「地震と火山」では、ポンペイが噴火で逃げ惑う人々やミイラらしき写真の紹介があってとても恐かった記憶があります。ミイラだと思っていた写真は、空洞化した遺体に石膏でかたどったものだと後で知りました。
「なぜなに地しんと火山」小学館発行
トラウマになりそうな迫力のある絵と写真
石膏でかたどったと一言も説明がないので、中学までミイラだと思っていました。
先月、NHKドキュメンタリー「地球ドラマチック」(※題名:ポンペイ 知られざるローマ人の暮らし)でポンペイのことが放映されていました。当時のポンペイはどのような町であったのか、人々はどのような暮らしをしていたのか、最後はどうだったのか等、3Dを駆使した映像はとてもわかりやすかったです。
特に番組で興味を引いたのが、ホラガイです。古代ローマ(ポンペイ)ではホラガイの中身を食べた後、貝殻の先端を切り落とすか、あるいは吹き口をつけてトランペットとして吹いていたようです。
番組では年配の女性の博士がホラガイを一生懸命吹こうとしていましたが、残念ながら音を出すまでに至りませんでした。世界で一番古いであろうポンペイのホラガイがどのような音だったのか聞いてみたかったです。
ポンペイのホラガイ
一生懸命に息を吹き込む博士
今日は修行の一環として鎌倉山に登りホラ貝の練習をしてきました。今回は特大最重量のホラ貝と約1メートルほどの螺旋の角笛(※イスラエル製)を持って行きました。
鎌倉山のような岩場でホラ貝練習する時は、なるべく遠い所に視点を定めて息を吹き込みます。なぜ遠い所なのかと言いますと、意識が遠くにあるか近くにあるかで音の出が違ってくるからです。
ノミは小さいカゴで育てると、その空間でしか飛べなくなると聞いたことがあります。実際はもっともっと高く飛べるはずなのに小さいカゴで育ったせいで自分の能力を制限してしまうのです。外でのホラ貝練習も自分の中にある小さいカゴを打ち破るのを目的としているわけです。
立派なことを書きましたが、今回の練習では音を外してしまうなどホラ貝の音はまだまだのようです。
デジカメを持っていくのを忘れてしまったので、鎌倉山頂上からの見晴らしをスマホで撮影してみました。
鎌倉山からの眺め
大内の町並み
白い煙は角田ロケットセンターの水蒸気
水蒸気はすぐに消えてしまうので急いで撮影してみましたが、残念ながらぶれてしまいました。