ほら貝の洗浄と消毒

2019.07.28 Sunday

今までじめじめした天候が続いたせいかほら貝の鳴りが悪くなってきました。おそらくほら貝内部の湿気によるものだと思われます。今日は天候が良かったので、台所でほら貝を洗浄した後、日光消毒をしてみました。

 

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某名人が製作したほら貝から落ちる水

 

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違う名人が製作したほら貝から落ちる水

 

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これは自分が製作したほら貝です。水の落ち方に統一感が全くありません。(※昨年撮影)

 

水が真っすぐに落ちる某名人が製作したほら貝はとても良い音がする一方、自分が製作したほら貝はとりあえず音は出るといったレベルです。いつか良い音の出るほら貝を製作してみたいものです。

 

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ほら貝の日光消毒

 

 

ほら貝の内部洗浄と日光消毒をしたおかげで鳴りは良い感じに戻りました。

お坊さんが可哀そう

2019.05.31 Friday

絵巻物の「春日権現記」の中で、お坊さんが説法をする場面があります。奥の方には太鼓と法螺貝が置いてあるのを見ると、説法の始まりの合図に使用していたのかもしれません。それにしても、あくびをする武士、縁側で小便をする子供、全く話を聞いていない子供達。あまりにおおらかすぎて話をしているお坊さんがなんだか可哀そうに見えます。

 

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春日権現記

 

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ほら貝と太鼓

 

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あくびをする武士

ほら貝のペットボトルケース

2018.12.29 Saturday

ほら貝のペットボトルケースという面白いもの(販売サイト:YOU+MORE!)を見つけてしまいました。よく説明を読んでみるとほら貝の形をしたペットボトルのケースだそうです。もちろん音は出ませんが、飲むだけで士気が上がるのでは?とのことです。ペットボトルのケースと油断をさせておいて、本物のほら貝を入れて吹いたら面白そうです。

 

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ホラ貝吹き口取付け

2018.11.18 Sunday

今日は肌寒いながらも乾燥して天気も良かったので、ホラ貝に吹き口を取り付けてみました。

 

予めホラ貝の先端を切断しておいたものを用意。石膏を水で溶いて金属製の吹き口を取り付けるわけですが、これがなかなか難しいわけです。

 

水の量によって石膏の固まる速さは違ってきますし、ホラ貝と金具のバランスもあります。今回は何とか取り付けてみたわけですが、吹き込んだ時に空気の抵抗や音に深みが無いなど失敗作となってしまいました。

 

このホラ貝の良いところを活かす方法は必ずあると信じています。今回は失敗してしまいましたが、何回でもやり直しがききますので、時間が空いた時に再び挑戦してみたいと思います。

 

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磨いたホラ貝に吹き口を取り付けました。見た目は良い感じです。

 

 

なぜ失敗作になってしまったのか、水の流れで検証

 

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第一人者の方が手掛けられたホラ貝。どのように制作されたのか中の構造が全く想像ができないほど見事な水の落ち方です。音も数個あるホラ貝の内で一番吹きやすいです。

 

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私が制作したホラ貝。水の落ち方に統一感がありません。一応、音は低い音から高い音まで出ますが、唇が疲れます。

 

 

試行錯誤しながらになると思いますが、いずれは綺麗に水が落ちるようなホラ貝を制作してみたいものです。(※水の流れが下の写真のような感じのものでも、素晴らしい音のするホラ貝はたくさんございます)

陸の貝

2017.08.31 Thursday

雨が上がった後、境内を歩いていましたら、ホラ貝を小さくした生き物が地を這っている姿を見つけました。この生物は何だろうかと図鑑で調べてみますと、キセルガイという名前の陸貝だそうです。陸と海は全然環境が違うのにも関わらず、殻が螺旋に進化したのは何らかの法則があってのことなのでしょう。生き物は不思議ですね。

 

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殻の螺旋が見事

 

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キセルガイの名の通り、煙管(きせる)に似ています。

ホラ貝の日光浴

2017.08.26 Saturday

ずっと雨の日が続いたため、ホラ貝の吹き口の臭いがきつくなってしまいました。汗臭いような酸っぱいような臭いでしたので、台所で洗剤を使って洗浄しました。久しぶりの日の光のもと、洗浄したホラ貝には日光浴をしてもらいました。

 

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日光浴をするホラ貝

 

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位置を変えて乾燥

 

日光浴を終えたホラ貝を吹いてみると素晴らしい音が出ました。おそらく貝の内部が十分に乾燥したためと思われます。

お釈迦様の手とホラ貝

2017.04.11 Tuesday

瑞雲寺にある「花まつり」のポスターを眺めていましたら、お釈迦様の手が何となくホラ貝に見えてきたので撮影してみました。

 

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瑞雲寺にある「花まつり」のポスター

 

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お釈迦様の手とホラ貝

 

ホラ貝と仏教とは関係ないようでいてとても関係があります。ホラ貝は小さな口から息を入れると「ブォーッ」と音が広がっていく様子から、お釈迦様の教えが広がっていくことを意味しており、お釈迦様の声、あるいは説法の声とも呼ばれています。

 

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ブッダガヤで手に入れた仏足石の拓本。足の指の指紋がホラ貝になっています。

ポンペイのホラガイ

2016.11.05 Saturday

火山灰で埋もれた遺跡といえばポンペイ。私がポンペイを知ったのは、小学館発行の「なぜなに学習図鑑」がきっかけでした。

 

この「なぜなに学習図鑑」シリーズは文章よりも迫力のある絵で子供たちに理解してもらうような形式の図鑑です。「なぜなに学習図鑑」の「地震と火山」では、ポンペイが噴火で逃げ惑う人々やミイラらしき写真の紹介があってとても恐かった記憶があります。ミイラだと思っていた写真は、空洞化した遺体に石膏でかたどったものだと後で知りました。

 

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「なぜなに地しんと火山」小学館発行

 

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トラウマになりそうな迫力のある絵と写真

 

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石膏でかたどったと一言も説明がないので、中学までミイラだと思っていました。

 

 

先月、NHKドキュメンタリー「地球ドラマチック」(※題名:ポンペイ 知られざるローマ人の暮らし)でポンペイのことが放映されていました。当時のポンペイはどのような町であったのか、人々はどのような暮らしをしていたのか、最後はどうだったのか等、3Dを駆使した映像はとてもわかりやすかったです。

 

特に番組で興味を引いたのが、ホラガイです。古代ローマ(ポンペイ)ではホラガイの中身を食べた後、貝殻の先端を切り落とすか、あるいは吹き口をつけてトランペットとして吹いていたようです。

 

番組では年配の女性の博士がホラガイを一生懸命吹こうとしていましたが、残念ながら音を出すまでに至りませんでした。世界で一番古いであろうポンペイのホラガイがどのような音だったのか聞いてみたかったです。

 

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ポンペイのホラガイ

 

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一生懸命に息を吹き込む博士

鎌倉山でホラ貝練習

2016.10.14 Friday

今日は修行の一環として鎌倉山に登りホラ貝の練習をしてきました。今回は特大最重量のホラ貝と約1メートルほどの螺旋の角笛(※イスラエル製)を持って行きました。

 

鎌倉山のような岩場でホラ貝練習する時は、なるべく遠い所に視点を定めて息を吹き込みます。なぜ遠い所なのかと言いますと、意識が遠くにあるか近くにあるかで音の出が違ってくるからです。

 

ノミは小さいカゴで育てると、その空間でしか飛べなくなると聞いたことがあります。実際はもっともっと高く飛べるはずなのに小さいカゴで育ったせいで自分の能力を制限してしまうのです。外でのホラ貝練習も自分の中にある小さいカゴを打ち破るのを目的としているわけです。

 

立派なことを書きましたが、今回の練習では音を外してしまうなどホラ貝の音はまだまだのようです。

 

 

 

デジカメを持っていくのを忘れてしまったので、鎌倉山頂上からの見晴らしをスマホで撮影してみました。

 

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鎌倉山からの眺め

 

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大内の町並み

 

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白い煙は角田ロケットセンターの水蒸気

水蒸気はすぐに消えてしまうので急いで撮影してみましたが、残念ながらぶれてしまいました。

ホラガイ磨き

2016.05.16 Monday

5月3日から始めたホラガイ磨きが昨日終わりました。長年生きてきた証なのか、欠けや穴あきが多い個体でしたが、サイズが大きいので口金をつけた時の音に期待が持てます。今後は、欠けた所や穴あきの所を気長に修復していこうと思います。

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石灰分がこびりついたホラガイ。模様がかろうじて見えます。

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磨いたらこんなにきれいになりました。

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空き時間を見つけての磨きでしたが、今回は意外と早く終わりました。