インド仏跡巡礼の旅 第5日目(2月19日)

  • 2016.07.25 Monday
  • 21:00

ガンジス河

ガンジス河の沐浴風景を見るために早く起きる。ヘッドライトと防寒着を着てバスに乗り込んだ。バスから降りると外は結構寒い、道路にはボロの布をまとった老人、牛、沐浴に向かう人々、色んな人が歩いている。

牛の糞に気をつけながら町を通り過ぎるとガンジス河が見えてきた。夜明け前にもかかわらず凄い人出だ。ガンジス河での沐浴は薄暗い早朝でないとダメだという。昼間の沐浴では意味が無いらしい。

階段を降りて小船に乗り込む。遠くに火が燃えているのが見えた。ガイドの話だと火葬しているのだという。洗濯をしている人、沐浴する人、土産を売る人、火葬する人、それがガンジスの日常なのだ。


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ガンジス河に通じる道を歩く

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ガンジス河を船で観光

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夜明け前というのに人がたくさんいた。

 

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河上の魚売り。魚を買って逃がせば功徳を積むことができるという。日本にも放生会(ほうじょうえ)という祭がある。

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一生懸命船を漕ぐ二人

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沐浴をする人

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日の出前のガンジス河

Uターンして、東の空から梅干しのような太陽が見え出した。地平線から昇る太陽を見たのは生まれてはじめての経験だ。しばしの間、ガンジスの朝日に感動していると、小舟が向かってきた。お土産を売る売り子の舟だ。鈴とガネーシャ像2体が欲しかったが、言い値が結構高かったので300ルピーから150ルピーにまけてくれと言ったら何とかなった。さらにおまけをしてくれと言ったら水を入れる器をくれた。ガンジスの水を入れて持ち歩くとお守りになるらしいが、どう考えても漏れそうな器だった。小舟から降りて、バスのある所に向かう途中、物乞いの親子がついてきた。きりがないので無視をして歩を進め、ホテルに戻るバスに乗った。

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ガンジス河の朝日

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朝日に照らされる建物

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金色に輝くガンジス河

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ガンジスの水を入れる器

初転法輪の地サルナート

午後、ホテルを出てベナレス郊外の釈尊初転法輪の地、サルナートを観光する。釈尊が初説法する為に五比丘が設営した迎仏塔を見学した後、6世紀のグプタ王朝期に造営されたというダメーククストゥーパを見学。入口の門には初転法輪の地に相応しい黄金の輪宝が取り付けられているのが印象的だ。園内ではアショカ王柱を見学。メインであるダメークストゥーパは修復されているが、所どころに残っている手の込んだ幾何学模様が当時の仏教の隆盛を物語っていた。

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五比丘に説法をする仏陀(瑞雲寺本堂にある絵)

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迎仏塔

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入口の門にあった転法輪

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アショーカ王の石柱

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ダメークストゥーパ

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仏塔群

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ダメークストゥーパとムラダクィー寺院

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ぐるっと回れるようになっている。

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ストゥーパ壁面に残されている彫刻

初転法輪寺(ムラガンダクィー寺院)

外に出ると売り子の攻勢に晒された。特に、シンキングボウルを持って「ヴゥーン」と客の気を引き、目が合ったら最後、近づいて来てこれを買えという。昨日買ったからいらないと断ったが、音を聴くとまた買いたくなってしまうところが自分の悪い癖だ。そんな買いたい欲望を抑えてスリランカのお寺、ムラガンダクィー寺院を見学。

入口付近に吊るされている梵鐘には梵字が彫られてインド風であるが紀年銘を見ると昭和七年とあることから考えて、日本人がこの寺院に寄付したようだ。

寺院内には釈尊の誕生から涅槃までの絵が壁一面に描かれている。何となく見覚えのある懐かしい絵だと思ったら、この壁画を模したものを、かつて瑞雲寺本堂に掲げていた記憶が鮮やかに蘇ってきた。この壁画は野生司香雪(のすこうせつ)という画家が戦前に描いたものだと説明板にあった。

その後、「幸子の店」という数珠を売る店に入る。菩提樹の実でできた数珠を購入。


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スリランカのお寺、ムラガンダクィー寺院

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入口に吊るされている梵鐘

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梵鐘の紀年名には昭和七年九月吉祥日とあった。

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本堂正面のお釈迦様に手を合わす

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本堂壁面にはお釈迦様の一生が描かれていた。

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スジャータの供養

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成道

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涅槃

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四年かけて壁画が完成したことを伝える説明板

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幸子の店外観

ベナレス郊外のムファールサライ駅へ

寝台列車に乗るために、ベナレス郊外にあるムファールサライ駅に向かう。19時47分発の寝台列車に乗る予定が、なんと12時間遅れているという。いくらインドでも12時間は無いだろう。何かあったに違いない。ここまで来たら急いでもしようがないので、せめて駅の雰囲気だけでも味わいたいということで、駅構内を見学。列車は遅れに遅れているらしく、切符売り場の前では横になっている人が大勢いた。結局、寝台列車には乗らず、車で次の目的地へ向かうことに決定。その後、夜通し約600キロを進むことになった。

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ムファールサライ駅

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列車が遅れて寝ている人がいる駅構内

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本来ならここから寝台列車に乗る予定だった。

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寝台列車に乗れなかったが駅構内を見学できて良かった。

12時間寝台列車が遅れた原因は、インド北部のハリヤナ州で暴動があったらしいとのこと。おそらく12時間待ったとしても列車は来なかったと思う。以下は日本に戻った時に読んだ産経新聞の記事である。
 


インドのカースト暴動 死者19人に スズキ操業再開めど立たず
 
インド北部ハリヤナ州で、伝統的身分制度「カースト」の多数派集団が起こした暴動で、22日までに地元住民少なくとも19人が死亡、150人以上が負傷した。地元警察が明らかにした。当局は治安部隊を動員して暴動を鎮圧しており、一部の道路封鎖は解除された。
 
インド自動車最大手のスズキ子会社マルチ・スズキが部品を搬入できず、20日から2工場を操業停止しており、再開のめどは立っていない。同州には日系企業が500近くの拠点を設置、操業に影響が出ている企業が複数ある。
 
暴動を起こしたのはハリヤナ州で多数派の、もともと農業をなりわいとする「ジャット」と呼ばれるカーストの集団。高速道路を封鎖したり、鉄道駅や商店などを焼き打ちしたりして混乱が広がった。道路封鎖により、隣接する首都ニューデリーの一部地域は給水や物流が止まるなど打撃を受けている。(共同)
 
産経新聞社 2016年2月23日版


スズキ、インドの工場再開 3日ぶり
 
 インド北部ハリヤナ州で起きた暴動のため、工場の操業を停止していたスズキの子会社で印最大手のマルチ・スズキは23日、工場を3日ぶりに再開した。停止していたのは同州マネサールとグルガオンにある2工場。幹線道路が封鎖され、部品の供給が受けられなくなっていた。暴動は沈静化の方向だが、一部地域では23日も続いた。略奪や放火による経済的損失は3400億ルピー(約5600億円)に上るとの推計もある。(ニューデリー 岩田智雄)
 
産経新聞社 2016年2月23日版



600km先のアグラへ

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夜中に立ち寄った食堂

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ベナレス〜アグラ

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