京都福知山での晋山式
2011.10.17 Monday
15・16日の一泊二日で京都福知山にある円応寺さまの晋山式(住職になる式)及び首座法戦式に出席してまいりました。
新しい住職になられた方は、私の先輩にあたる方です。
福知山へ行くにあたって、仙台空港から飛行機で行こうかと思いましたが、予約が取れずに断念。
新幹線と電車で乗り継いで行ってきたわけですが、丸森から福知山までスムーズに乗り継いで7〜8時間かかりました。距離にして約900キロ、いや〜遠かったです。
16日の朝は霧が凄くて福知山の町は真っ白でしたが、式が進むにつれ新しい住職そして法戦式を行う和尚さまの晴れの門出を祝うかのように晴れてまいりました。
首座法戦式では迫力のある問答を展開。晋山式の時は、涙をこらえる場面があり、一緒に修行していた頃を知っている私の心を打つものがありました。本当におめでとうございました。
霧で空が真っ白。写真は円応寺山門。
円応寺本堂
★2008年自転車西日本巡礼の旅で円応寺さまでお世話になった時の日記です。★
2008年6月3日
2008年6月4日
スティーブ・ジョブズ゙と正法眼蔵随聞記
2011.10.07 Friday
今朝の河北新報で、アップルの創始者であるスティーブ・ジョブズ氏が5日に亡くなられたことを知りました。アイフォーンは使用しておりませんが、アイポッドタッチ使用者の私としては、シンプルないでたちに禅に通じるものを感じていました。
アイポッドタッチを購入してみて、あまりにシンプルでとても使いやすいのに興味を持ち、どのような方が関わって造られたのか調べたことがありました。調べてみたらでスティーブ・ジョブズ氏に行きつき、一時期氏に関する書籍や動画を見るのがマイブームとなっておりました。
氏の経歴を見てみると、曹洞宗の故乙川弘文老師と交流を深められていたようで、禅の影響かわかりませんが、ユーチューブの2005年スタンフォード大学卒業式の式辞でとても良い話がありました。8分43秒あたりで
「毎日を人生最後の日だと思って生きよう、いつか本当にそうなる日が来る。その言葉に感銘を受けて以来33年、私は、毎朝鏡の自分に問いかけています。今日で死ぬとしたら、今日は本当にすべきことをするか?その答えが何日もNOのままなら何かを変える必要があると気付きます」
という言葉を聞き、私は道元禅師の教えを、懐弉(えじょう)禅師が書きとめた「正法眼蔵随聞記(しょうぼうげんぞうずいもんき)」の「学道の人は後日を待って行道せんと思うことなかれ」を思い出しました。その中に
「仏道を学ぶ人は、後日を待って仏道修行をしようと思ってはならない。ただ、今日ただ今をとりにがさずに、その日その日、その時その時に努力すべきである。」
「仏道を行ずるのに部屋や道具を揃えた上で道を行じようと思ってはいけない。道具が揃うのを待ち、部屋が出来るのを待って仏道を行じようと思っているいるうちに、一生をむなしく過ごすことになる。道具や部屋は無いなりにただただ仏道を行ずべし。真実の仏道とはそうした物のありなしによるものではない」(水野弥穂子訳・正法眼蔵随聞記・ちくま学芸文庫参照)
とおっしゃっておられます。
スティーブ・ジョブズ氏、道元禅師に共通していることは、どちらの方も今を大事に生きてこられた方だという事です。スティーブ・ジョブズ氏の訃報に接し、今が大事であることはわかっているが、「後でいいや」と後回しにする情けない自分に喝を入れられたような気がしました。
案内板ができました。
2011.10.02 Sunday
10月に入り、瑞雲寺にも金木犀の良い香りが漂うようになり季節も大分秋らしくなってまいりました。
瑞雲寺の境内に「中島家廟所」の案内板を新たに立てました。以前、中島家廟所を案内する看板は一つしかありませんでしたが、今回もう一つ追加したことになります。
中島家の廟所の特筆すべき点は、墓石が大きいことです。これだけ大きい墓石がたくさんある所は日本中探してもあまりないのではないかと思われます。なぜ、大きな墓石なのかといいますと、殿様のお墓だからという理由もありますが、やはり丸森は宮城県でも有数の花崗岩地帯であるがゆえに石も豊富だったということにつきると思います。
住職がペンキで塗りました。
中島家の廟所