山元町普門寺の観音像が戻りました

2013.05.28 Tuesday

本日18時43分付の産経新聞ニュースによると、「28日午前9時ごろ、同寺に男性の声で「観音像を置いていきました」と電話があった。坂野住職が外に出ると、観音像が玄関前に立った状態で置かれていたという。損傷はなかった。」とのことで、住職および関係者の方々も一安心されたことと思います。

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今年2月祖母と叔父でお参りに行った時の写真

山元町普門寺の観音像が盗難

2013.05.27 Monday

信じられない事が起こりました。
それは、山元町普門寺境内の塚の上にあった観音像が盗難にあったのです。
本当に憤りを感じる出来事でした。

5月26日付の産経新聞によると
「観音像は約30年前に寄進された仏像の一つ。震災後の津波で流されたが、奇跡的に見つかり、関係者に大きな感動を与えた」といわれている大切な像であります。

観音像があった塚は、僧侶・ボランティア・地域の人々が協力して、墓地にあったお骨混じりの砂を積み上げたものなのです。
その塚の上にあった観音像を土足で引きずり降ろして持って行ったのです。

産経新聞によると、塚の上にあった観音像は、値段的に50万円から100万円相当するという。
盗んだ犯人に問いたい。
あなたは、被災者のよりどころ・鎮魂のシンボルである観音像は、金でしか見る事ができないのですか?
たとえ、どこかの古物商に売って現金を得たとしても、一生、山元町の普門寺の観音像を盗んだという恥ずかしい行為がつきまとう事でしょう。

早く元の場所に戻ることを切に願います。

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墓地内にあった大量の砂を運ぶボランティア・僧侶の皆さん方

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運んだ砂の上に観音様が立っております。

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被災者の心のよりどころである観音像を返して頂きたい。

山元町普門寺晋山式・法戦式

2013.05.19 Sunday

今日は、山元町にあります普門寺にて晋山式(お寺の住職になる式)と首座法戦式が執り行われました。
このお寺は海から大変近い場所にあり、2011年3月11日の大震災による大津波で甚大な被害を受けたところであります。


本日の私の配役は西堂侍者。
簡単に説明しますと、西堂というお坊さんのお手伝いする役です。

ちょうど私が立っていた場所は、運悪く本堂の柱が目の前にある所でした。
しかし、柱をよく見てみますと、所々に傷があるのがわかります。
そうです、津波で被害を受けた時の傷なのです。
私はその傷を見て、瓦礫撤去のお伝いをした時のことが思い浮かんでまいりました。


2011年4月、ガソリンスタンドへ行けば給油できる状況になり、私の祖母の祖父(※ややこしくてすみません)に関係するお寺ですので、車で確認しに行った時のことです。
震災後の本堂を見た印象は、津波による影響の為、屋根全体が前にのめっており、私は不謹慎にも倒壊するのは時間の問題もしくは解体するものだと思っていました。

しかし、速い段階で仮の柱がしつけられたのを見て、少しでも「復興するぞ!」という強い意思が建物を通じて感じられたのも事実です。

その後、何度か墓地の瓦礫・砂の撤去に行きました。
印象的だったのは、普門寺の住職さまが強烈な日が照る中、真っ黒に日焼けした腕で黙々と墓石を立て直す姿です。

その住職さまが8時30分頃、山門に到着し、本堂内に入りました。
そして住職さまの隣には法戦式をする息子さんが、ハンカチで涙を拭いている姿がありました。
この2年間の思いが涙となってあふれ出たのだと思います。

昨日、住職さまは「ここまで来ることができたのは、皆さんのお陰です」と伽藍復興の経緯をお話して下さいました。
ボランティアの皆さんをはじめ、たくさんの方の想い・抱負が、模造紙・板に書き綴られたものを本堂内に大事に展示されているのを見てもわかりました。

伽藍復興するまで私の想像を超える苦労があったと思います。
感謝の述べる段になり、住職さまが言葉に詰まる場面がありました。
おそらく当時の苦労が頭の中をよぎったのでしょう。
逆に言葉の詰まった無言の間が、復興された関係者の皆様方に感謝となって伝わったのではないでしょうか。

津波にあった事は普門寺にとって不幸な出来事でありましたが、それがきっかけで人々の絆が深まったのではないかと本日の式に随喜して正直に感じたところです。


普門寺の関係の皆様方、今日は本当におめでとうございました。
益々のご発展をお祈り致します。

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当時の状況から考えて、まさかここまで復興するとは思いませんでした。

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普門寺本堂内部


本堂内に展示されてある、たくさんの方の言葉・想い

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当時の写真

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普門寺復興前後

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賑やかな普門寺境内

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屋台が数店出ており、とても賑わっていました。

「伊達政宗ゆかりの歴史・里めぐり」開催

2013.05.18 Saturday

まるもりグリーンツーリズム「伊達政宗ゆかりの歴史・里めぐり」と題して、丸山城・小斉城・金山城の三城をめぐるプログラムが開催されました。

9時30分頃、ホラ貝を持って金山まちづくりセンターに到着。
参加人数を聞きましたら30名(今までで最多)とのことで、遠くは山形から来られた方がいらっしゃる等、二重にびっくり致しました。

今回、私はホラ貝を持って各城跡で吹くつもりでしたが、山元町普門寺様の晋山結制(住職になる儀式)が今日・明日と二日間にわたって行われることから参加することができなくなりました。

それでも、午前中時間がありましたので、皆さんが無事で各城跡を見学できるようホラ貝を吹かせて頂きました。

尚、どのような見学だったのかは、後日、このブログにて報告させて頂きます。


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今日は朝から天気が良かったです。

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参加者の皆様方

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参加人数が多いため、中型バスとハイエースに乗り込み出発。

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一日の流れ

昼食・資料・現地案内・バス付で1900円は、改めてお得だと思いました。

原町の舟着場と蔵王山

2013.05.17 Friday

金山の原町は、隣の小斉と隣接する地区です。
昔は、阿武隈川と雉子尾川と合流するあたりに舟着場があったそうで、仙台方面への上下に利用されていました。

金山城主は普段は、仙台城下に屋敷を構えており、家臣たちの往復は舟を利用したとの記録が残されています。また、金山の商人は資材を仙台に送るのに舟を利用したとの記録も残されているなど阿武隈川の利用は大変多かったと思われます。

引地昭夫氏より教えて頂いた面白い話に、金山台町古墳群の東端は「実山」と呼ばれ、対岸の舘矢間にも「実山」とある事から地続きであったのではないか?という説を昨年の生涯学習実地研修で聞いたことがありました。
この「実山」は阿武隈川の流れの変遷を物語る地名として、歴史のロマンをかきたてるものがあり、歴史的・地理的・地質学的にどうであったのか知りたいところの一つであります。


舟着場があった原町の土手は、私が高校生の頃の通学路でした。
あたりまえの風景だと思っていた蔵王山と阿武隈川。
今日、原町から見える風景を撮影している時、ふと、高校生当時の大変だった自転車通学(往復24km)の記憶が蘇り懐かしく思いました。

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金山ふる里かるた  「原町は 昔栄えた 舟着場」

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原町の舟着場から見た蔵王山

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台町と原町をつなぐ橋
小学生の頃、この橋に繋げてあった舟で遊んで転覆したことがありました。
今振り返ってみると、ゾッとしますね。

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丸森のミステリーサークル丸松が良く見えます

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丸森大橋と蔵王山
橋ができて間もなく一年が経とうとしています。月日が経つのは早いものですね。

緑の効果

2013.05.17 Friday

本当かどうかはわかりませんが、卓球台が緑なのは、目に優しいからと上級生に教えられたことがありました。

おそらく緑が目に優しいのは本当だと思います。
なぜ、そのようなことがいえるか。

私は東京に約5年住んでいたのですが、車を運転する時はメガネをかけなければならないほどでした。
しかし、丸森に戻ってきて免許更新の視力検査の時、メガネはかけなくてもいいといわれるほど良くなったのです。

多分、丸森の緑、そして遠くを見る環境が、視力回復させたのだと思います。

今日は天気が良かったせいか、太陽の光を浴びた葉っぱが緑を一層濃くしているように見えました。
金山の緑の風景を撮影して、どうしても太陽の光を浴びたいという植物の勢いに生命の躍動を感じた一日でした。

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瑞雲寺山門前の緑

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小富士山の緑

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お館山の緑

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佐野製糸場の石垣と緑

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瑞雲寺鐘楼堂跡から見た金山の緑の風景

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緑の中に映える藤の白い花

鐘楼堂解体

2013.05.12 Sunday

4月8日の鐘楼堂倒壊から4日後、12日の午前中、解体する大工さん数人と梵鐘を釣り上げるクレーン車が本堂前に待機し作業が始まりました。

私の考えでは、解体に数日かかるかと思っておりましたが、大工さんの手際の良い作業により半日で終わる事ができました。

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倒壊した鐘楼堂の一部を壊し、クレーン車にて梵鐘を釣り上げるところ

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何とか無事に梵鐘を釣り上げる事ができました。
梵鐘を廃材で鳴らしてみたところ、危惧していた割れはありませんでした。

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鐘楼堂の土台に、倒壊した屋根を置き解体

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解体した木材は、駐車場へ。

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普段あったものが無くなるって、悲しいものですね。

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しばらくの間、鐘の音を響かすことはできませんが、その代わりにホラ貝の音を響かせたいと思います。

鐘楼堂倒壊の報告

2013.05.12 Sunday

遅くなりましたが、まだ知らない方がいらっしゃると思いますので、約1ヶ月前の鐘楼堂倒壊をブログにて報告させて頂きます。

先月の4月8日、午前10時30分から11時の間、非常に発達した低気圧による台風並みの暴風により、瑞雲寺鐘楼堂が倒壊しました。

河北新報によると、宮城県内の最大瞬間風速20メートル。
白石では34.2メートルの暴風が吹き荒れたそうです。
また、亘理の荒浜漁港では、着岸中の作業船が暴風の為沈没するなど、県内の被害は新聞に書かれていないものを含めて相当数あった事だろうと思います。
瑞雲寺も例外ではなく、台風並みの暴風の為、鐘楼堂倒壊・衆寮のトタン屋根が剥がれるなどの被害を受けました。

その時の事を時系列にて振り返ってみます。

●10時50分、11時に金山町づくりセンターに用事があったので、車のある所へ行こうと思い庫裡周辺を歩いていると、いつもはある鐘楼堂が無いのに気づき、鐘楼堂が倒壊しているのを確認する。

●13時、各地区の総代さんが瑞雲寺に来山。
今後、どのようにしていくのか急遽話し合いを行う。

●話し合いの結果、地域の皆様のご寄付で鋳造された梵鐘はそのままにはしておけないという事で、鐘楼堂再建する方向に決まる。

●15時30分過ぎ、再建するにあたり参考の為に、大内光明院様・丸森愛敬院様の鐘楼堂を見学する。


鐘楼堂再建するにあたっては、まだ話し合いの段階ですので、追って報告していきたいと思います。

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10時30分から11時の間に倒壊した鐘楼堂

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本堂側ではなく、崖側に倒壊。
人がいなかったのは不幸中の幸いでした。

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崖下に落ちなかったのは、木が屋根を引き留めていたからです。

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近くに行って梵鐘を確認したところ、傷は付いているものの割れは無いようでした。

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以前の鐘楼堂

金山城の下見

2013.05.10 Friday

今月18日(土)まるもりグリーン・ツーリズムの一環として丸山城・金山城・小斉城に行く予定です。私は金山城での法螺貝担当(少し説明もします)なので、午前中、皆さんに来ていただけるよう下見に行ってきました。

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金山城に行くには二通りありますが、写真は坂町です。
コンクリートの階段ができてとても登りやすくなっています。

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昨年の登山ではすべる方も多かった坂道が改善されていました。

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金山城の石垣

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お館山から見た金山の町並

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丸森東中学校の校舎が取り壊され、職員室と体育館だけとなってしまいました。

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新緑の季節のお館山は最高ですね。

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資料付です。

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日時:5月18日(土)9:30〜15:45
参加料金:1900円(伊具の三城の資料・昼食付)
募集定員:20人
申込締切:5月14日(火)午後4時まで
集合場所:金山まちづくりセンター

予約・問い合わせ先
丸森町観光物産協会 0224(72)6663

細長い雲

2013.05.08 Wednesday

角田からの帰り道、小斉の土手あたりを車で進んでいると、上空に面白い雲を発見。
金山の原町の土手のたもとに車を駐車して、蔵王山と阿武隈川が見える所で空を撮影してみました。

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蔵王方面   強い風に流されて餅のように伸びた雲が空に漂っていました。

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風が強い時にできるレンズ雲

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金山の原町地区から筆甫の手倉山が見えました。
手倉山は山頂にあるアンテナが目印です。