第2回朗読会

2015.02.23 Monday

午前10時、金山まちづくりセンター主催、第2回朗読会の講師として私が行ってまいりました。
会場は、金山図書館。内容は、紙芝居二編、あいうえおの歌(口の体操)、春の歌一曲。

紙芝居では「大蛇の牙」と「くわず女房」の二編を読みました。

一編目の「大蛇の牙」では、動物の歯が宝物になっている例や丸森が昔は海だったお話をしました。(※大蛇の牙は雄シャチの歯だそうです。)動物の歯が宝物になった例として「天狗の爪石」という名で、約700万年前に生息していた大鮫の歯が、神奈川県藤沢市遊行寺・岩手県平泉中尊寺で保管されています。

二編目の「くわず女房」では、丸森の大張にも似た話が伝わっていることや、くわず女房が嫌がった菖蒲とヨモギの由来についてお話ししました。

約1時間ちょっとという短い時間でしたが、参加者の方達と楽しく過ごす事ができました。

P1000919.jpg
朗読会資料

R0011631.jpg
大蛇の牙

R0011633.jpg
くわず女房

龍のような霧

2015.02.20 Friday

2月にしては珍しい霧の朝でした。
朝6時の梵鐘を鳴らし終えた後、龍のような霧を撮影してみました。

P1000844.jpg
天空の城、金山城


まるで龍が移動しているかのようでした。

小富士山登山

2015.02.17 Tuesday

小富士山からの見晴らしが良くなったとの話を聞いて登山してきました。
なぜ見晴らしが良くなったかといえば、ナラ枯れの木を伐採したためです。
小富士山は標高180mと気軽に登れる高さで、時間もかかりませんし遭難する心配もありません。
低い山ですが見晴らしはお館山に匹敵するのではないでしょうか。
天然記念物である立石にも近い山なのでおすすめです。

P1000774.jpg
天然の要塞お館山と城下町金山

P1000767.jpg
佐野製糸場跡

P1000768.jpg
旧金山小学校跡

P1000770.jpg
金山の町並みが良く見えます。

P1000769.jpg
校舎は壊してしまいましたが、体育館と職員室はまだ残っています。

P1000785.jpg
小斉の櫓が見えました。

P1000789.jpg
今日見つけた面白い石

P1000793.jpg
立石の登山道だけ雪が残っていました。

涅槃会と末期の水の起源

2015.02.15 Sunday

涅槃を間近にされたお釈迦様は拘尸那(くしな)城外の川の近くでお休みになられていた時のこと、弟子の阿難に「水を汲んできてほしい」といわれました。阿難は「たくさんの馬車が川を渡ったようで水が濁っております。」とお答えしましたが、お釈迦様は三度同じことを言われました。再び阿難が川に行くと、不思議と水がきれいになっています。早速、きれいな水を汲みお釈迦様に差し上げました。これが「末期の水」の起源であります。(絵解き涅槃図参照)

阿難が「何故に川のほとりで入涅槃せられるのですか」とお尋ねすると、お釈迦様は仰せられました。「人はただ死ぬ覚悟ができていないゆえに迷うのだ。私がこの川のほとりで涅槃に入るのは、人間の命は水の流れのように少しもとどまることなく、夜も昼も静止することなく縮まり失せてゆくことを、この川の流れで知らしめるためである」(涅槃像勧瑜録参照)

今日2月15日は、涅槃会(ねはんえ)です。
瑞雲寺本堂に涅槃図を前にして、午前9時に法要を営みました。


P1000720.jpg
人物の後ろに見える水の流れは跋提河(ばつだいが)とされています。
跋提河とは天竺(インド)の大河のことをいいます。

涅槃絵の中の干支

2015.02.13 Friday

12日のブログでは猫が描かれている涅槃絵の紹介をしました。
瑞雲寺にある涅槃絵には猫が描かれていません。
なぜ描かれていないのでしょうか?

「木にかけてあった薬袋を、お釈迦様のためにネズミが取りに行こうとしたら、猫が邪魔をしたため、お釈迦様は薬を飲めずに亡くなった。」
「釈迦如来の入涅槃の時、あらゆる仏菩薩や動物が哭いたのに猫だけ哭かなかったと云ふので、涅槃図の中へ加へてない」
「五十二類の中に猫ばかりは来なかったという。理由はわからない」(※絵解き涅槃図参照 青山社)

諸説あるようですが、どれが本当なのかわかりません。
お釈迦様が涅槃に入る前に集まって来た動物の順番が十二支になったと聞かされたことがあります。

そのようなわけで、瑞雲寺の涅槃絵の中にある干支を撮影してみました。

P1000734.jpg
子(鼠)

P1000723.jpg
丑(牛)

P1000724.jpg
寅(虎)

P1000725.jpg
卯(兎)

P1000726.jpg
辰(龍)

P1000727.jpg
巳(蛇)

P1000728.jpg
午(馬)

P1000735.jpg
未(羊)

P1000730.jpg
申(猿)

P1000731.jpg
酉(鳥)

P1000733.jpg
戌(犬)

P1000732.jpg
亥(猪)

イム?

2015.02.12 Thursday

先週、東京で用事がありましたので新幹線に乗ってきました。
ところで新幹線の座席の後ろに「通販用カタログ」と「トランヴェール」という無料の冊子があるのをご存知でしょうか?
実を言うと私の新幹線に乗る楽しみは、外の風景とトランヴェールを読むことなのです。

P1000709.jpg
無料でもらえる「トランヴェール」2月号

ページをめくってみると、「北陸が育んだ天才絵師たち」と題して、長谷川等伯の絵が載っていました。
長谷川等伯というと、高校生の頃に見た美術の本の中で紹介されていた「松林図屏風」が印象的でした。白い紙に墨一色だけで雨上りの松を描いた「松林図屏風」のレプリカが手に入ることがあれば、まずは瑞雲寺本堂か庫裡に置きたいですね。(※屏風のレプリカといえど結構いい値段はするのではないでしょうか)

P1000713.jpg
国宝「松林図屏風」

私の中で等伯というと「松林図屏風」の印象が強いのですが、「涅槃図」を描いているのを知って驚きました。
トランヴェール2月号に「松林図屏風」とは対照的な、カラフルな「涅槃図」が掲載されており、しばしの間、眺めていましたら面白い動物を発見。下に涅槃図の写真を載せておきましたので、探してみてください。

P1000710.jpg
仏涅槃図

P1000712.jpg
いるはずの無い動物がいます。





正解は・・・








P1000711.jpg
猫でした。

もし新幹線に乗ることがありましたら、トランヴェールで探してみてはいかがでしょうか。



上野に到着し、上野公園付近を歩いていると遠くに変な文字を発見。
何やらインドイムと書いてあるようです。ところでインドイムって何でしょうか?近くに行ってみました。

P1000695.jpg
赤丸のところに注目

P1000696.jpg
近くに行って確認してみると、「インドの仏」と書いてありました。


3月17日から5月17日、東京国立博物館で特別展があるそうです。
次回、東京へ行くことがあれば国立博物館に立ち寄ってみたいですね。

福寿草が咲きました。

2015.02.07 Saturday

午前中、外の掃除をしていましたら、自宅の庭に黄色い花が咲いているのが見えました。
近くに行って確認してみると、なんと福寿草でした。
2月に咲いているのを見るのは生まれてはじめてです。(※昨年は3月8日に咲きました。)

R0011823.jpg
庭に咲いた福寿草

R0011829.jpg
暦の上では春ですが、ちょっと早過ぎるのでは・・・

R0011827.jpg
芽をみると春間近といった感じがして良いですね。

R0011831.jpg
福寿草の近くにあったカマキリの卵。
地上から低い所に卵があるということは、今年は雪があまり降らないということでしょうか?
まだ、2月の上旬。まだまだ油断できません。

修行時代を思い起させる朝

2015.02.07 Saturday

朝起きる時は、タイマーで4時からラジオを聴けるようセットしてあります。

夢うつつの中、遠くから「カランカランカラン・・・」とけたたましい鈴の音、「ドッドッドッ」と板張りの回廊(廊下)を走る足音、そして「ポクポク」と木版の音、「ドンドン・・」と太鼓の音が聞こえてくるではありませんか、その瞬間条件反射するかのように、パッと目を覚ましてしまいました。そして一体自分はどこにいるんだろうか?・・・と考えていると、スピーカーからアナウンサーの声が聞こえてきて、ようやく自分の部屋で寝ていることがわかり安心しました。というのも、朝5時台のNHKラジオあさいちばんの「音に会いたい」という思い出の音を紹介する番組の中で「永平寺 厳冬の朝」を放送していたからです。

「カランカランカラン・・・」という鈴の音は振鈴(しんれい)といい、朝の3時半に修行僧を起こすために鳴らされるいわば目覚ましの音のようなものです。特に冬の朝はこの振鈴の音を聞くのがとても辛かったのが思い出されます。

R0011832.jpg

永平寺を降りてから大分経つのに、条件反射するかのように目を覚ますということは、まだ自分の記憶の奥底に修行していた当時の気持ちが残っていたということでしょう。久しぶりに修行当時の雰囲気を味わったような朝でした。

丸森の巨石伝説94ヶ所目

2015.02.04 Wednesday

丸森にある巨石の紹介も94ヶ所目を数えるまでになりました。

当初は、瑞雲寺から歩いて約20分程の町指定天然記念物「立石」や「小富士山の巨石群」を寺のHPで紹介出来ればと思っていたのですが、地域の方とお話をしていくうちに巨石にまつわる伝説が丸森町内にたくさんあることがわかりました。

この「丸森の巨石伝説」に関して、町外の方に対しては純粋に丸森の自然を楽しんでもらいたいと思うのと同時に、町内の方に対しては石を通じ先人の残した石碑・石仏・石像や御先祖様のお墓に関心を持ってもらう事がこのHPを作った本当の目的です。

 
巨石や伝説を知っている方も高齢化が進み、後世に伝承する意味を含め丸森の宝として町民の方々に公開していければと考えています。HPの体裁としては古臭く素人丸出しですが、今後も「丸森の巨石伝説」をよろしくお願い致します。

↓クリックすると見ることが出来ます。

maru94.jpg







 

豆まき

2015.02.03 Tuesday

今日は立春の前日である節分です。
季節の節目ということで、年に4回(立春・立夏・立秋・立冬)あるそうです。

午後18時40分、瑞雲寺本堂に於いて、豆を供えて御祈祷した後、各部屋ごとに豆をまきました。
金龍山瑞雲寺の住所は金山字形です。地名が鬼に関係のあることから「鬼は外」とは言わずに「福は内」と言って豆をまいています。

ちなみに鬼形という地名の由来ですが、金龍山の左側に鬼形山という山があります。
山の頂上には若者言葉ではないですけれど、鬼のように大きな石があったことから鬼形になったようです。

※鬼形山の鬼石についてはこちら
※丸森で「鬼」という字を使う地名は鬼形の他に大内の鬼ヶ柵があります。

P1000692.jpg
金棒を持った鬼
1