次回は3年後

2015.07.31 Friday

ひと月に2回満月を見ることができるのは珍しいようです。
前回は2012年の8月でしたから、今回は約3年ぶりですね。
次回のひと月に2回見える満月は3年後の2018年1月に見えるそうです。

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瑞雲寺境内で撮影した満月

蜘蛛の糞掃除

2015.07.30 Thursday

今の時期は、庫裡の玄関の戸を開けたままにすることが多いので、当然虫も入ってきます。
アブやトンボ等の羽がある虫はいいのですが、蜘蛛のような地を這う虫が入ってくると、どこかに巣をつくって壁や床に糞をするから大変です。糞が乾くと雑巾で拭いたくらいではなかなか落ちませんので、バケツに水を張り使い古しの歯ブラシでひたすら落とすしかありません。ただひたすら壁をこする、只管打坐ならぬ只管擦壁。蜘蛛の糞の除去に数日かかるようです。

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おそらく蜘蛛の糞

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水では落ちなかったので、壁用のスプレーをかけました。

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歯ブラシで丹念に壁を擦ります。

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やっと落ちました。

仏の世界展

2015.07.28 Tuesday

今、とても行きたい所があります。
それは宮城県登米市にある石ノ森正太郎ふるさと記念館です。

記念館では「漫画家による仏の世界展」が開催中です。期間は7月18日から10月12日まで。もし行くことがあれば図録とポストカード、先着500名にもらえるうちわが欲しいです。

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自転車散歩

2015.07.28 Tuesday

午前中に暇ができたのと曇りで涼しかったというのもあり、1時間ちょっとのサイクリングをしてきました。私が自転車に乗る場合はサイクリングというよりもポタリング(自転車の散歩)の性格が強いですね。

以下の写真は、ポタリングしてきた場所です。

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丸森的なバス停
黒と白と黄色のキリスト看板のシンプルさが素晴らしい。

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立派な石碑

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角田レミコン付近の桜の木が伐採されていました。

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今年は頑張って桜の花を咲かしていただけに寂しいですね。

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阿武隈川の流れに乗ってきた神様。丸森にも仏様が何体か漂着しています。

流れ岩(大張)
片山観音堂(金山)

バス停であったり祠であったりとテーマが一貫していないポタリングもたまにはいいですね。

戦国時代のホラ貝

2015.07.25 Saturday

平成17年6月にあった東北歴史博物館の特別展「音と人の風景」の展示図録が手に入りました。銅鐸から蓄音器まで音と人との関わりを、時代を追ってわかりやすく1冊にまとめられています。

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展示図録「音と人の風景」

この展示図録の中でとても興味深い楽器がありました。それはホラ貝です。

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賤ヶ岳合戦図屏風(大阪城天守閣蔵)
賤ヶ岳合戦図屏風では秀吉の前で陣貝を吹く人が描かれており、命令を受け全軍に音で知らせたものと思われます。当時の陣貝は貝の先端を切り、木の吹き口を膠で取り付けたものと考えられます。音は三音出れば良い方でしょうね。

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安孫子の陣貝(仙台市博物館蔵)
展示図録の説明では「もともと葦名家に伝来したものですが、葦名義広と伊達政宗の摺上原の戦いにおいて、伊達軍の片倉家家臣佐藤惣六が葦名軍の螺吹安孫子彦之丞から奪ったもので、安孫子の陣貝と呼ばれるようになった」とありました。どのような音がするのか一度吹いてみたいですね。

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伊達家軍器図巻(仙台市博物館蔵)
ホラ貝の吹き口を見ると、結構凝ったつくりになっています。

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安政四年御野行列(仙台市博物館蔵)
幕末になっても陣貝の役割は重要だったことがわかります。

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長篠合戦図屏風(大阪城天守閣蔵)
最後に面白いと思ったのは、絵を見てわかる通り陣太鼓の役は二人一組だったようです。今まで一人かと思っていました。

第1回陶芸教室

2015.07.24 Friday

金山自治会主催、生涯学習事業の一つである第1回目の陶芸教室に参加してきました。
場所は蔵王町遠刈田にあるアトリエまんぷう。

この陶芸教室は人気があるだけに参加者は多かったです。
金山まちづくりセンターを9時に出発し、10時アトリエまんぷうに到着。
バスから降りて、まず目に入ったのは入口にあったお地蔵様。手を合わせている姿と表情がいい感じで、瑞雲寺庫裡の玄関に欲しいお地蔵様でした。

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アトリエまんぷうの入口

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入口にいらっしゃったお地蔵様

先生の実演が終わった後、早速ろくろに粘土をセットしてつくり始めてみるものの、形が決まらず悪戦苦闘の連続。

見本の湯呑を置いて似せようと思えば思うほど、違う形になってしまい最終的にはあきらめの境地に至りました。最後は先生に少し手を入れてもらい何とか完成。

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奥にある紺の湯呑を見本として作ってみましたが、なんとなく弥生式の土器なってしまいました。

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色は28番を選択

悪戦苦闘の陶芸教室でしたが、モノをつくる楽しさを久しぶりに味わいました。
今度は、金山まちづくりセンターで陶芸教室があるそうなので、都合が合えば参加する予定です。

出来上がるのはまだ先ですが、とても楽しみです。
参加者の皆さんが作った作品は11月の文化祭で展示するそうです。

瑞雲寺境内の植木の剪定が終わりました

2015.07.24 Friday

21日から23日にかけて、地元造園業者さんによる瑞雲寺境内の植木の剪定が終わりました。
猛暑の二日間と、最終日の雨の中での作業は大変だったことと思います。
おかげさまで、伸び放題だった植木が綺麗になりました。

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鐘楼堂横の植木

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綺麗に刈り込んでもらいました。

蓮の花

2015.07.19 Sunday

瑞雲寺庫裡の裏手にある池で蓮の花が咲きました。
緑が多い7月において白い蓮の花は、何となく気高い印象を受けます。

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瑞雲寺庫裡の裏手の池に咲いた蓮の花

蓮の花は泥水を通して咲いているにも関わらず、その汚泥に染まらずに綺麗に咲いていることから、長い間、仏教の象徴として親しまれてきました。この仏教の象徴である蓮の花は、お寺の中にもたくさんあるのをごぞんじでしょうか?

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本堂の真ん中にある天蓋の中央にある蓮の花(下から見上げて撮影しています)

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天蓋を中心とした四つ角に吊るされている幢幡(どうばん)の下

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本堂正面にある須弥壇の蓮の花

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仏様の台座

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本堂内にある小鐘の撞座

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梵鐘の撞座

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お墓の台座

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中島家家臣の墓(名前の下に蓮の花があります)

こうしてみるとお寺の至る所に蓮の花があることがわかります。
皆さんの周りにも蓮の花があるかもしれません。
例えば家にあるお仏壇。仏様の台座であったり、蓮の花の置物であったり等、ご先祖様に手を合わせた際に探してみてはいかがでしょうか。

ヤマユリが満開

2015.07.18 Saturday

丸森の町花であり、マンホールの蓋にデザインされているヤマユリが、瑞雲寺でも咲きました。
一本の茎に花がたくさんあるのは、株が古いヤマユリだそうです。
中には花の重みで茎がしなっているのもありました。
来年はもっと花が咲くのでしょうか。

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鐘楼堂の隣に咲いているヤマユリ

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こちらは若いヤマユリのようです。

バカボン

2015.07.12 Sunday

私が小学生の頃の楽しみといえば、給食を食べることでした。
丸森町の給食センターでつくるメニューはどれもがおいしく、特にカレーは絶品でした。給食の時間は食べることの他に、スピーカーからクラッシックやアニメの主題歌が流れ、とても楽しかったことを今でも覚えています。

印象に残っていた歌は「これでいいのだ」の決まり文句で有名な「天才バカボン」。これは赤塚不二夫原作のギャグ漫画でバカボン一家を中心に個性的なキャラクターが活躍。当時私は再放送でアニメを見ていました。
 
「天才バカボン」を見なくなってしばらく経ち、お釈迦様に関係する大切な法要の中で度々薄伽梵(ばぎゃぼん)という言葉が耳に残り気になっていました。
もしかして「天才バカボン」と仏教との結びつきがあるかもしれないということで、この言葉の意味を調べてみると『薄伽梵(ばがぼん) ばぎゃぼんともよむ。仏の称号。仏の異名。世尊、すぐれた者、煩悩をうち破るもの、もろもろの徳を有する者』(中村元著「仏教語大辞典」)と説明してありました。簡潔に言いますと薄伽梵とは「仏様」を意味していたのです。


R0012159.jpgさらに「天才バカボン」と仏教との結びつきを調べるため、コミックを借りて読んでみました。するとパパの誕生秘話の巻で、バカボンのパパが病院で誕生し医者が見守るなかヨチヨチと歩きだし、立ち止まったところで「天上天下唯我独尊」としゃべったシーンがありました。おそらく赤塚先生はお釈迦さま誕生のエピソードを知っていたと思われます。

その後、バカボンのパパは木枯らしが吹く中、大きなくしゃみとともに歯車が口の中から飛び出して自分が持っていた天才とお別れしてしまうのでした。なんとも赤塚先生らしいストーリー展開ですね。
 
この「天上天下唯我独尊」という言葉は、私たち一人一人はとても尊く、かけがえのないたった一つの命をもっている大切な存在であり、それぞれに役目をもってこの世に存在しているということを教えております。「天才バカボン」のストーリーは一見ナンセンスですが、そこを中心に描かれている様でとても人間的な暖かさを感じます。(例えば、町を掃除するレレレのおじさん等)


数年後、赤塚先生著「まんがプロ入門」を読む機会があり、「タイトルのネーミング」で天才バカボンの題名の由来が語られていました。そこでは、仏様を意味するバカボンではなく、天才的なバカ。ボンは特に意味は無く、関西弁のボンボン。英語のバガボンド(※放浪者)にヒントを得たと書いてありました。パパが誕生した時に「天上天下唯我独尊」としゃべったことから「天才バカボン」の題名になったと信じ込んでいた私は、ショックを受けてしまいました。

残念ながら「天才バカボン」の題名は仏様に由来するものではありません。しかし、お釈迦様はガンジス河中流地域を中心に、80歳で入滅されるまでの45年間布教の旅をされました。もしかすると英語のバカボンド(※放浪者)はインド由来の言葉なのかもしれません。(※本当のところはわかりません)


どちらにしても「天才バカボン」のおかげで「薄伽梵」の意味を知る良いきっかけとなったことは間違いありません。今日は給食から始まる仏様(バカボン)のお話をしました。

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