うるう年の法事に関して
2016.01.12 Tuesday
今年平成28年はうるう年です。うるう年には必ず何軒か電話で「今年は法事をしていけないのですか?」「仏壇は買っていいのでしょうか?」「お墓は建てない方がいいのでしょうか?」という質問がきます。瑞雲寺では、「うるう年だからといって法事をしてはいけないというのは迷信です」とお答えしています。
その理由は、昔、九州のある藩主が、うるう年には仏壇の購入を禁止する布令を出したことから生まれた「迷 信」とされているからです。
旧暦によるうるう年では一年は13ヶ月(平年の12ヶ月+うるう月の1ヶ月)となります。ところが、うるう年だからといって藩主が家臣に与える禄高は変わりません。うるう年には、通常の一年である12ヶ月の禄高で、13ヶ月を暮さなければならなかったのです。どうしても節約をせまられます。うるう年には仏壇を購入するなという布令は、家臣たちの生活の苦しさをやわらげるための苦肉の策であったのです。
これが今に伝わって、うるう年には法事をしてはいけない、仏壇は買うべきでない、墓石は建てない、などとする言い伝えとなったというわけです。
今年(平成28年、西暦2016年)は、新暦のうるう年です。周知のとおり、新暦のうるう年では、二月が一日だけ増えるだけですし、上記の理由からも、「うるう年には法事をしてはいけないとか、仏壇は買うべきではないとか、墓石は建てない、などとする言い伝えは誤り」だということが理解されるでしょう。(※参考:「仏事の基礎知識」藤井正雄著 講談社)
久しぶりの堂平山
2016.01.11 Monday
年始の挨拶に来山されたMさんより、堂平山登山のお誘いを受けました。堂平山には過去に2、3回ほど登っているものの、頂上にあったとされる廃寺跡については、わからないことが多いため、麓に住んでいるMさんと6日に行くことになりました。
堂平山の説明板
午前9時、Mさん宅に到着。お茶を一服いただいた後、堂平山頂上を目指して出発。今回の目的は山頂にあったとされる寺の痕跡を見つけることです。まず、それらを見つけるには、かつてMさんが使っていた炭焼き窯の跡を探すことでしたが、伐採された木を運ぶために造られた道が幾重にも枝分かれしており、とうとう迷ってしまいました。それでもMさんの記憶を元に、炭焼き窯を探すこと約1時間、ようやく見つけることができました。
重機が通った道
Mさんの記憶をたどって窯を探しました。
ようやく見つけた炭焼き窯の煙突の跡
炭焼き窯を見つけた後は、石垣や礎石がある頂上を目指して出発。木々の間からは新地の火力発電所の煙や海が見えました。天気は良かったものの、標高が高いため風がとても冷たく感じました。
炭焼き窯よりさらに上に登ると木々の間から海が見え出しました。
こちらの写真は横森地区
12時過ぎ、堂平山頂上に到着。付近には平らになっている場所が何ヶ所かあり、かつて寺の建物があったのではと想像できましたが、礎石や石垣が無いため確証を持つには至りませんでした。Mさんいわく、自分が記憶している風景と大分違っていたとのことでした。近くには少量ながら水が湧き出しているところがありました。当時から水が湧いていたとしたら貴重な水源だったと思われます。
頂上付近の水が湧き出しているところ。水量は少なめ。
頂上付近の笹
堂平山全景
今回の堂平山登山では炭焼き窯と頂上付近の平らな場所を確認するにとどまりましたが、春近くになったら寺の痕跡を見つけに再び登りたいと思います。
堂平山の説明板
午前9時、Mさん宅に到着。お茶を一服いただいた後、堂平山頂上を目指して出発。今回の目的は山頂にあったとされる寺の痕跡を見つけることです。まず、それらを見つけるには、かつてMさんが使っていた炭焼き窯の跡を探すことでしたが、伐採された木を運ぶために造られた道が幾重にも枝分かれしており、とうとう迷ってしまいました。それでもMさんの記憶を元に、炭焼き窯を探すこと約1時間、ようやく見つけることができました。
重機が通った道
Mさんの記憶をたどって窯を探しました。
ようやく見つけた炭焼き窯の煙突の跡
炭焼き窯を見つけた後は、石垣や礎石がある頂上を目指して出発。木々の間からは新地の火力発電所の煙や海が見えました。天気は良かったものの、標高が高いため風がとても冷たく感じました。
炭焼き窯よりさらに上に登ると木々の間から海が見え出しました。
こちらの写真は横森地区
12時過ぎ、堂平山頂上に到着。付近には平らになっている場所が何ヶ所かあり、かつて寺の建物があったのではと想像できましたが、礎石や石垣が無いため確証を持つには至りませんでした。Mさんいわく、自分が記憶している風景と大分違っていたとのことでした。近くには少量ながら水が湧き出しているところがありました。当時から水が湧いていたとしたら貴重な水源だったと思われます。
頂上付近の水が湧き出しているところ。水量は少なめ。
頂上付近の笹
堂平山全景
今回の堂平山登山では炭焼き窯と頂上付近の平らな場所を確認するにとどまりましたが、春近くになったら寺の痕跡を見つけに再び登りたいと思います。