東大寺と東北展
2018.06.30 Saturday
先月5月、東北福祉大東口キャンパス3階で行われた「坐禅ナイト」で一緒にお手伝いしたお坊さんが、檀家さんと奈良の東大寺参拝に行くというお話をしてくれました。
「いい旅行になると良いですね」と答えますと、お坊さんは困った顔をしながら「東大寺へ行っても仏様が宮城に来ているのですよ」というので、何のことかわからないので詳しく訊ねますと東北歴史博物館の特別展で仏像が安置されているとのこと。東大寺参拝が終わったら、博物館へ行ってお参りしてこないといけないとおっしゃっていました。
以前、私も東大寺へ参拝に行ったことがありますが、拝見したことのない仏様がいらっしゃるというので行って参りました。
東大寺と東北展(2018年4月28日〜6月24日)
東大寺と東北展のパンフレット
東北歴史博物館
重源上人の摸刻
螺 旋
特別展のメインである国宝・重文の仏様達をはじめ、その他、拝見したかった展示物として大仏螺髪(※大仏様の髪の毛)があります。大仏螺髪は江戸時代、東大寺復興の勧進用として大仏様の大きさを伝える為に用いられたそうです。螺髪の上部が光っているのは、当時の人々が撫でたからだと説明にありました。
螺髪を始め、仏教には螺旋をたくさん見ることができます。例えば、法螺貝、木魚の彫刻、白毫(仏様の額の真ん中)です。日常においては、ネジ、植物のツル、竜巻、台風、銀河系、DNAなどなど、螺旋はとても身近にあるのがわかります。私はどういうわけか螺旋に対して不思議な魅力を感じてしまいます。
大仏螺髪
法螺貝
木魚の螺旋
五劫思惟阿弥陀如来坐像の白毫
金山要害のポストカード
まさか、ミュージアムショップで金山要害のポストカードが販売されているとは思いもしませんでした。
かなりマニアックな金山要害のポストカード(※100円)が販売されていました。
大仏螺髪を見た後、城に至る道が何となく螺旋に見えてしまいました。