雨上がりの朝
2019.10.24 Thursday
強い雨が降った翌朝(※23日)、新たに被害があるかどうかの確認のため境内を歩いていますと、佐野製糸場跡に溜まった水に映るお館山が目に入ってきました。とてもきれいな風景に見えましたが、台風19号の影響だけにとても複雑な心境でした。
境内の土砂崩れをした前を流れる水。危険ですので近寄らないで下さい。
本来なら雉子尾川に流れる沢が佐野製糸場跡へ流れこむようになってしまいました。
水路の水
佐野製糸場跡に溜まった水に映るお館山
水道の復旧は今月いっぱいかかるとのことです。飲み水にするのは難しいかもしれませんが、水を汲めるところが数か所あります。とてもきれいな水ですので汚れたものを洗うのにご利用下さい。
汚れたもの洗い用に
2019.10.20 Sunday
土砂の堆積の為に鬼形山から流れる沢の流れが変わってしまいました。佐野製糸場跡から家の畑のすぐ近くに沢が流れているわけですが、きれいな水ですので汚れたものを洗うにはいいと思います。昔は金山の簡易水道の水源(※鬼形山の方)として使用されていた水です。水道が復旧するまでだいぶかかるとのことです。水量は豊富ですので、どうぞご利用下さい。水を汲むポリタンク(※10L)(※宮城県曹洞宗青年会様提供)が欲しい方は数量に限りがありますが差し上げます。どうぞご来山下さい。
瑞雲寺の状況
2019.10.19 Saturday
10月12日から13日にかけての台風19号の被害を受けられた方に心よりお見舞い申し上げます。丸森の被害状況が全国放送されるにあたり、固定電話・携帯電話にはたくさんの心配のメール・留守番電話が着信しており、涙が出るほどうれしかったです。皆様には心より御礼申し上げます。
さて瑞雲寺の被害についてですが、文章で説明するより写真を見て頂ければと思います。
瑞雲寺山門から見た風景
目の前は海のようになっていました。
家の畑、刈入れ前の田んぼは水没
山門前の駐車場
駐車場の土砂。バスケットゴール手前にある丸いものは、自宅のお墓の石が上から転がってきたものです。
鬼形山から流れる沢の流れが土砂の堆積のために変わってしまい、佐野製糸場跡は池になっていました。
佐野製糸場の石垣から流れる水
中島家墓所へ至る道は、早くも12日午後3時頃土砂崩れを起こしていました。
倒れた説明板
道路真ん中にある大きな石は石碑です。
家の墓の後ろが土砂崩れを起こしていました。
水の勢いが凄く危険な状況
幸いにも本堂の裏手は大丈夫でした。
中島家墓所へ至る石段は水の流れる道となっていました。
2年前の台風で崩れた道は大丈夫でした。
2年前の土砂崩れ
雉子尾川
同じく雉子尾川
角田高校とロケット
小斎方面
雉子尾川と土手。川面と土手の外側の水の高さが一緒であることがわかります。
小富士山墓地の一部は土砂崩れを起こしていました。危険ですので近寄らないで下さい。
瑞雲寺の下にある家(※瑞雲寺で管理)の土砂崩れ
窓を割って土砂が進入
泥のかき出し作業
泥が重くてなかなか作業が進みません。
泥水の廊下
いまだに水が勢いよく流れています。土砂崩れを起こした付近には近寄らないで下さい。
達磨忌
2019.10.07 Monday
2日前の5日は達磨忌(達磨さんの命日)でした。
達磨さんは、南インドの人で香至王の第三王子と伝えられています。般若多羅尊者(はんにゃたらそんじゃ)について坐禅修行にはげみ、高齢になってから中国に渡りました。その後、梁の武帝と面接。国の発展の為に仏教を利用した武帝と考えが合わず、洛陽の郊外にある少林寺(※少林寺拳法で有名)にて坐禅を行い、坐ること九年間にわたったといわれます。この行跡を面壁九年(めんぺきくねん)と呼んでいます。
その後、達磨さんの弟子慧可大師(えかだいし)が法を受け継ぎました。器から器へ水を移していくように各祖師方が法を受け継ぎ、やがて永平寺を開かれた道元禅師に伝わりました。
達磨さんが中国に禅を伝えなければ、日本に伝わらなかったでしょう。
達磨さんの行跡を偲び法要を営みました。
その後のコウノトリ
2019.10.01 Tuesday
先月9月23日、瑞雲寺本堂の上で休んでいたコウノトリの行き先がわかりました。福井県のコウノトリの位置情報によりますと、現在は千葉県にいるとのことです(※こころちゃんは千葉県印西市・ひかりちゃんは千葉県市川市)。二匹は姉妹なので一緒に行動しているようですね。
丸森町にしばらく滞在してもらいたかったのですが、瑞雲寺に飛んできた時は通過の途中だったようです。その後、二日かけて千葉県に飛んで行ったことがわかりました。(※宮城県丸森町から千葉県市川市まで直線距離にして約250km)
二匹で大きな翼を広げて降り立つ姿を見た時は感動しました。また丸森に来てもらいたいですね。
青森県むつ市から千葉県市川市・印西市まで約630km
多層塔と梵字
2019.10.01 Tuesday
仮面ライダーXの第2話では、早くも墓地と石塔が出てきます。おびただしい無縁墓の間を走る人々、多層塔と呼ばれる石塔と梵字などの映像を見ることができます。
おびただしい無縁墓
仮面ライダーXの主人公・神と後ろの多層塔の梵字
多層塔
多層塔とは多重塔ともいわれ、三重、五重、七重、十三重塔と奇数につくられます。多層塔は、個人や集団がそれぞれの祈願を塔に託して造立しました。石質は、奈良・平安時代には凝灰岩系、鎌倉時代は花崗岩系のものが多いそうです。(歴史散歩事典より)
瑞雲寺境内にある多層塔
梵字
梵字(ぼんじ)とは古代インドの文字です。仮面ライダーXの第2話で出てくる梵字はキリークと呼ばれ阿弥陀を表しています。
↓金山地区に見られる梵字が彫られた石碑↓
片山の三面供養碑(金山歴史散歩より)梵字は左より聖観音(サ)・大日如来(バン)・胎蔵界大日(ア)
一区の白山堂跡に見られる板碑(金山歴史散歩より)彫られた梵字は大日如来(バン)
多層塔の詳しい映像はユーチューブを見て下さい。
仮面ライダーX第2話「走れクルーザー!Xライダー!」