第2回鐘楼再建評議員会議

2013.09.01 Sunday

今日から9月、涼しくなると思いきや、エゾゼミ・ミンミンゼミ・アブラゼミ・ツクツクホウシ等あらゆるセミが大合唱するほど暑い一日でした。

午後1時半、瑞雲寺庫裡において、総代さん、観音講の役員さんが集まり、第二回鐘楼再建評議員会議が行われました。

協議内容は以下の通り

◆鐘楼再建の経過報告
◆鐘楼再建寄付金中間経過報告
◆鐘楼再建業者との契約について
◆再建建設予算について
◆完成までのスケジュール
◆その他

一歩一歩着実に進んでいると実感出来る会議でした。

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瑞雲寺本堂から見た鐘楼堂跡とビニールシートにくるまれた梵鐘

梵鐘の思い出

2013.07.26 Friday

7月も下旬になり、学校は夏休みに入りました。

私が小学生の頃、自由研究というのがあり(今でもあると思いますが)、読んで字のごとく自由に研究し、夏休みが終わると体育館で発表しなければならないイベント?がありました。
ある人はカビの研究、ある人は家の前の交通量の研究、などなどユニークな研究をする小学生が多かったのを覚えています。

さて私はというと・・・なんと梵鐘の研究をしてしまったのです。
内容は、梵鐘の成り立ち、梵鐘のイボの数とその意味、伊具郡内の梵鐘のある寺院を訪れて実際に鳴らしての感想・録音など、まさに自由研究。もうなんでもありの世界です。よくぞ担任の先生も聞いてくれたものだと感心します。

今思うと、それだけ皆さんの寄付で造られた梵鐘に興味があったのだと思います。
今年の4月8日に鐘楼堂が暴風で倒壊してしまい、今でも梵鐘を鳴らす時間になると体が反応してしまう自分がいます。
何とか皆様の御協力にて梵鐘の妙音を聞ける日が来ることを切に願う次第であります。

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梵鐘を録音したテープ

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伊具郡内の梵鐘のある寺院

地区ごとではなく、標高で色分けした理由は、地形・標高が、梵鐘の音色にどのような影響を与えるのか研究したかったのですが、一人で鐘を鳴らして、遠くで聞くという事が不可能であることがわかりこのように中途半端な発表になってしまったのです。(※ちょっと考えればわかることですね)

クリスタルチューナー

2013.07.19 Friday

クリスタルチューナーというアルミ合金で出来た音叉のようなものを数年前ある人を通じて手に入れました。

説明書を読むと「地球の振動周波数(8ヘルツ)の倍音(4096ヘルツ)に調律されたクリスタルチューナーで、水晶ポイントをやさしく叩くと、水晶に振動が伝わっていきます。このとき響く美しい音色(8ヘルツより9オクターブ上昇した振動周波数=4096ヘルツ)は天使界の扉を開く音といわれ、空間やパワーストーン、小物などを浄化させる作用があるといわれています。」とあります。

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(水晶とクリスタルチューナー)

説明書に従って、クリスタルチューナーで水晶を叩くと、「キーーーン」と頭の中心部に響くような音が聞こえてきます。この音が、天使界の扉を開くかどうかはわかりませんが、自分にとって心地よい音なのは確かです。
ネットでは結構安い値段で販売しておりますので、気になった方は「クリスタルチューナー」で検索すると出てくると思います。

このクリスタルチューナーは外国製ですが、お寺にもたくさん音を出すものがあります。
木魚、太鼓、リン、法螺貝、手けい、木版、ハツ(シンバルのようなもの)、けいす、雲版、戒尺、鈴、梵鐘など瑞雲寺だけでこれだけのものがあります。

クリスタルチューナーの巨大版は、なんといっても梵鐘でしょう。
今をさかのぼること37年前の昭和51年、瑞雲寺の梵鐘は京都の岩澤梵鐘に再鋳致しました。
その当時のカタログによると

「梵鐘の第一条件は音響。
音響が良くなければ梵鐘の意味がありません。梵鐘が撞木で打たれた瞬間の振動数が一秒間に約百回、あるいは百数十回繰り返します。この振動数の事をヘルツといいます。・・・(途中省略)・・・梵鐘を打った時に起こる打撃音と、その音が約十秒前後残る高音とがあり、打撃音をアタリ、高音をオシ、余韻をオクリといっています。この三拍子揃ったものが梵鐘として名品であります。」

このアタリ(打撃音)、オシ(高音)、オクリ(余韻)三拍子揃ったものが瑞雲寺の梵鐘です。
また、梵鐘の音の事を「梵音」といいます。ゴオーンという音は悉曇(しったん)十二韻のaumに似ているからです。悪鬼がこのaumを聞けばその威勢に降伏し、人が聞けば煩悩を断じて菩提心をおこし、亡くなった方が聞けば苦を離れ成仏するといわれております。

梵鐘の説明を述べる限り、クリスタルチューナーの音が天使界の扉を開けるというのも、あながち嘘ではないと思います。

残念ながら瑞雲寺の梵鐘は4月8日の暴風により鐘楼堂が倒壊した為、地面に置かれている状況です。
何とか、皆様の御協力にて梵鐘の妙音を聞ける日が来ることを切に願う次第であります。

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(岩澤梵鐘のカタログより)

瑞雲寺の梵鐘ができた経緯

2013.07.13 Saturday

4月8日、暴風の為に倒壊した瑞雲寺鐘楼堂。
8日以降、総代会・観音講の皆様と協議を重ねた結果、鐘楼堂は再建する事に決定致しました。
鐘楼堂再建するにあたり、なぜ建てなければならないのか?梵鐘の音が聞こえないところは関係が無いじゃないかと思われる方がいらっしゃると思いますので、瑞雲寺の梵鐘ができたいきさつをまとめてみました。


瑞雲寺の梵鐘は「夕焼け小焼け」の歌に歌われるように鳴らし続けられてきましたが、太平洋戦争に際し供出。
瑞雲寺三十二世(現在三十三世)の代に梵鐘再鋳の計画はあったようですが、諸般の事情により実現できなかったようです。

昭和五十年五月は瑞雲寺の梵鐘が応召され三十三回忌(※終戦の年を基準としていない)の年で、これを機に二度と戦争が無いように祈りを込めて梵鐘再鋳の発願しました。

昭和五十年六月十九日の檀徒役員会(総代会)において梵鐘再鋳・鐘楼再建が正式に決定。
同年十一月二十一日梵鐘・鐘楼奉納委員会において予算が決定。

昭和五十一年二月より大梵鐘再鋳・鐘楼建設が開始。
再鋳にあたり檀信徒の皆様に配った銅板に願い事を書いて頂く。
その銅板を住職含めて3人で京都の岩澤梵鐘に持って行き、鋳造の際、炉に入れました。

三ヶ月後の五月、瑞雲寺鐘楼堂が落成。
尚、梵鐘には「人類幸福・世界平和」と刻されています。


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旧鐘楼堂
梵鐘は戦時の金属供出の為に吊るされていない。

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正面から見た旧鐘楼堂
さるすべりの木から推測して小さい梵鐘であったことがわかる。

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今でも残っていた願い事を書いてもらう銅板
梵鐘を鋳造する際に溶かされました。

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昭和51年3月4日梵鐘火入れ式(京都・岩澤梵鐘にて)
皆さんの願いが込められた銅板が炉の中に入った時の写真。
今ある梵鐘は、皆さんの願いが込められているのです。

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昭和51年4月20日梵鐘到着
ありし日の鐘楼堂と梵鐘。

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昭和51年5月15日鐘楼堂落慶式

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落慶式に参加された檀信徒の皆様

旧鐘楼堂の風鐸が本堂に

2013.06.21 Friday

4月8日に暴風で倒壊した鐘楼堂の風鐸を、瑞雲寺本堂の四隅に設置しました。
大きい本堂に対して小さい風鐸ですが、設置したことにより何となく風格が上がったような感じがします。

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本堂の屋根の下に設置した風鐸

鐘楼堂解体

2013.05.12 Sunday

4月8日の鐘楼堂倒壊から4日後、12日の午前中、解体する大工さん数人と梵鐘を釣り上げるクレーン車が本堂前に待機し作業が始まりました。

私の考えでは、解体に数日かかるかと思っておりましたが、大工さんの手際の良い作業により半日で終わる事ができました。

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倒壊した鐘楼堂の一部を壊し、クレーン車にて梵鐘を釣り上げるところ

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何とか無事に梵鐘を釣り上げる事ができました。
梵鐘を廃材で鳴らしてみたところ、危惧していた割れはありませんでした。

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鐘楼堂の土台に、倒壊した屋根を置き解体

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解体した木材は、駐車場へ。

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普段あったものが無くなるって、悲しいものですね。

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しばらくの間、鐘の音を響かすことはできませんが、その代わりにホラ貝の音を響かせたいと思います。

鐘楼堂倒壊の報告

2013.05.12 Sunday

遅くなりましたが、まだ知らない方がいらっしゃると思いますので、約1ヶ月前の鐘楼堂倒壊をブログにて報告させて頂きます。

先月の4月8日、午前10時30分から11時の間、非常に発達した低気圧による台風並みの暴風により、瑞雲寺鐘楼堂が倒壊しました。

河北新報によると、宮城県内の最大瞬間風速20メートル。
白石では34.2メートルの暴風が吹き荒れたそうです。
また、亘理の荒浜漁港では、着岸中の作業船が暴風の為沈没するなど、県内の被害は新聞に書かれていないものを含めて相当数あった事だろうと思います。
瑞雲寺も例外ではなく、台風並みの暴風の為、鐘楼堂倒壊・衆寮のトタン屋根が剥がれるなどの被害を受けました。

その時の事を時系列にて振り返ってみます。

●10時50分、11時に金山町づくりセンターに用事があったので、車のある所へ行こうと思い庫裡周辺を歩いていると、いつもはある鐘楼堂が無いのに気づき、鐘楼堂が倒壊しているのを確認する。

●13時、各地区の総代さんが瑞雲寺に来山。
今後、どのようにしていくのか急遽話し合いを行う。

●話し合いの結果、地域の皆様のご寄付で鋳造された梵鐘はそのままにはしておけないという事で、鐘楼堂再建する方向に決まる。

●15時30分過ぎ、再建するにあたり参考の為に、大内光明院様・丸森愛敬院様の鐘楼堂を見学する。


鐘楼堂再建するにあたっては、まだ話し合いの段階ですので、追って報告していきたいと思います。

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10時30分から11時の間に倒壊した鐘楼堂

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本堂側ではなく、崖側に倒壊。
人がいなかったのは不幸中の幸いでした。

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崖下に落ちなかったのは、木が屋根を引き留めていたからです。

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近くに行って梵鐘を確認したところ、傷は付いているものの割れは無いようでした。

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以前の鐘楼堂

今後の梵鐘について

2013.04.08 Monday

7日から8日にかけての強風の為、瑞雲寺境内にある鐘楼堂が被害を受けました。
修理するまで間、朝夕の梵鐘は鳴らすことができません。
思案した結果、壇信徒の皆様に時を知らせる方法として、梵鐘の代わりに法螺貝を吹くことに致しました。
朝は必ず吹きますが、夕方は私がいない事もありますので、ご了承下さいますようお願い致します。

遠くの音

2012.11.11 Sunday

今朝6時の梵鐘を鳴らし終えた後、約4、5分ほど金山の町を眺めていました。すると角田の長泉寺様の梵鐘の音が「ゴーン」と小さい音ながらも、鳴っているのがはっきりと聞こえてきました。「これは天気が崩れるな」と思っていましたが、やはりというべきか11時ちょっと前、小雨が降り出してきました。

なぜ、遠くの音が聞こえると天侯が崩れるのでしょうか?
通常、音が鳴ると上空に散ってしまうので、遠ければ遠いほど聞こえにくくなります。逆に上空に温かい湿った空気の層があると、音がぶつかって遠くまで聞こえるとのことです。なので、遠くの音が聞こえる時は、上空に温かい湿った空気の層ある。つまり雨の降る確率が高いと思って間違いないと思います。

丸森に伝わる、お天気ことわざ

 常磐線の汽車の音が聞こえると天気が崩れる。(丸森・金山)(※早く復旧してもらいたいものです)
 梁川町のサイレンが聞こえると天気が崩れる。(耕野)
 海の音が聞こえると雨になる。(大張)(※角田西根の人も言っていました)
 筆甫のサイレンが聞こえると雨になる。(丸森)
 海鳴りが聞こえる時は春雪が降る。(大内)(※ごくたまに金山でも聞こえることがあります)
 川の水音がよく聞こえる時は雨になる。(筆甫)(※川の水音で天気がわかる筆甫の人は凄い!)
                     
                                        (丸森町史参照)

新しい、お天気ことわざ

 角田長泉寺の鐘の音がよく聞こえる時は天気が崩れる。(瑞雲寺)



ことわざのイメージ